坂の上シネマ

海の町の小さな映画館で、売店係の灯が出会う人と映画と、塩味のポップコーン。上映の前と後にも続く、温かな連作短編です。

各話は読み切りです。第1話から順に読むと、登場人物の小さな変化も楽しめます。

第1話から読む 13話公開中・各話の読了目安つき

シリーズの物語

第1話から順に並んでいます

  1. 第1話読了目安 22分

    ポップコーンは、塩から

    映画館の売店に入ったばかりの灯は、自分の大好きな「スパイス黒糖」で人気投票に勝つつもりだった。

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  2. 第2話読了目安 22分

    最前列に、だれも座らない

    予約帳には親子の名前。映写室の窓から見下ろす最前列には、だれもいない。

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  3. 第3話読了目安 26分

    エンドロールの、つづき

    四十三年通った映画館の案内役。持ち時間は五分。話したい思い出は、便箋八枚ぶんあった。

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  4. 第4話読了目安 21分

    ひよりの席は、まだ決まらない

    「わたしの席」だと思っていたのは、わたしだけだった。

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  5. 第5話読了目安 23分

    同じ映画で、笑えなくても

    いちばん好きな映画で、となりの人は笑わなかった。

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  6. 第6話読了目安 23分

    休館日の、試写会

    休館日の客席で、映写係の腰が何度も浮く。

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  7. 第7話読了目安 24分

    二枚目の、半券

    姉が覚えていたのは、麦茶二杯とラッパの音。

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  8. 第8話読了目安 26分

    怪獣役は、じゃんけんで

    十二センチの怪獣より、映画館のほうが大きかった。

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  9. 第9話読了目安 21分

    パンフレットは、二冊とも

    先に読む人と、観てから読む人。最後の場面が、食い違った。

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  10. 第10話読了目安 28分

    売店係は、パンを買いに

    休館日の売店係は、パンを一本買いに行くだけ。寄り道をしなければ。

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  11. 第11話読了目安 21分

    赤い手袋が、二つとも右

    忘れ物箱の「一組」は、どちらも右手でした。

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  12. 第12話読了目安 22分

    ひより、招待券を持つ

    誘ったのは、わたし。なのにお父さんは、ずっと上を見ていた。

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  13. 第13話読了目安 21分

    河合さんは、踊らない

    踊りたくない。でも、足が勝手に三拍子。

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